夢追いBOT

留年経験のある医学生が心身の不調と向き合う日常や勉強の記録をつづるブログ。

26の夜

 先日のある晩、例によってウィキペディアをダラダラ読んでいたら、尾崎豊は26歳で死んだと知った。ちょっとした衝撃だった。なにしろ、僕は今26歳なのだ。僕が未だ何者にもなれていない26歳の時点で、彼は伝説になっていたのだ。そう考えると、ちょっと悔しいし、ちょっと情けない。ジム・モリソンなんかでおなじみの「27クラブ」は知っていたから似たようなことを常々意識してはいるのだが、改めて、ちょっと悔しいし、ちょっと情けない。追い討ちをかけられた気分とでも言おうか。

 しかし、正直言って、今更どうすることもできないことも、よくわかっている。バイクは盗めないし、夜の校舎で窓ガラスを拭いて回ることはあったしても、壊せはしない。ましてジム・モリソンのようにステージの上でポコチンをしごくなんて、絶対できないだろう。

なぜなら、医師免許が欲しいからだ。

 医師免許さえ取れれば人生まだどうにか挽回できるんじゃないかと淡い期待を抱いているが、逆に言えば、免許がないことにはこの先どうにもならないのだ。そのためには、刑事罰を受けるようなことをしでかすわけにはいかないのだ。こないだ会った医者も、僕の顔を見るなり

「いいな、誘惑があったとしても、ちゃんと医師免許と天秤にかけるんだぞ、そして医師免許の方を取るんだぞ。特に児童買春とか、それから児童買春とか、あとは児童買春とか、やったらいかんぞ。」

と熱弁してきた。とにかく、医師免許が欲しい以上、今更尾崎になることはできないのだ。あるいは法は犯さないにしても、今更この道を外れるわけにはいかない。奨学金が返せなくなっちゃうし。

 ブルーハーツを敬愛している僕は、よく

なんて冗談を言うが、そういう風に、心の中のヒロトマーシーを抑圧して、現実との折り合いを付けて、あきらめを付けていかなきゃいけないのである。

 要は、尾崎なんかの話を聞いて「すげーな」「俺も何かでけえことを…」と思うことは、結局のところ、そうしたあきらめの存在を再確認する機会にすぎないのである。

…なんてことを考えた、26の夜。



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