留年医学生メンタリティ

心身故障、留年、休学、療養

入院38日目 留学について

 12月12日木曜日。入院38日目。今日は夕食の麻婆茄子が美味かった。それだけ。

 しかしそれだけというのも物書きのハシクレとしては情けない。そこで12月12日という日付はきっと何らかの記念日になっているだろうから、それを調べてネタにしよう、などと、物書きとしての矜持をかなぐり捨てた策に出てみることにした。

 ところが調べてみたものの、「女児と淫らな行為で逮捕」のニュースでお馴染みの「児童福祉法制定の日」くらいしか親近感を覚えるものがない。もっとも、医師免許停止や取り消しへの最短ルートの一つであるから、僕自身がこの法律に抵触するつもりはないが。将来、仮にプチエンジェル事件の如き甘い話があったとしても、僕は医師免許の方を選ぶ。

 などと言っていたら、「今年の漢字」が発表された。渡りに船、いや、地獄に仏だ。僕の「今年の漢字」を発表することにしよう。

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 もちろん留年の「留」である。考えるまでもなく、これが浮かんだ。他に何があろうか。突然の決定による留年、3月のこととは言え、やはり今年最大の事件である。当たり前すぎて、我ながら全く面白くない。

 そこで、この「留」という一文字から、ポジティブなイメージも引き出せないだろうか、考えてみる。留置場。いやネガティブだ。停留精巣。いや、こんな語彙を得るために医学部に入ったのではない。この精神科のベッドの上では辞書も引けず、少し頭をひねっても留学くらいしか思い付かない。ああ、貧困なるボキャブラリー!

 仕方ないので留学にまつわる話をしよう。今日はそれしかない。



 僕と同じようにある1科目のために突然留年することになった同期のある男は、セブ島に留学に行ってきたと言っていた。語学留学のようである。僕が知っているのは4月から8月までのどこかで行ってきたということだけで、時期も期間も知らないが、そういう過ごし方もあるのかと感心したものである。その期間は医学の勉強をしないと割り切ったそうだが、いつかやろうと思いながらも結局は全く勉強しなかった僕と比べて、勉強をしなかったという表面的事実こそ同じであるが、その中身は雲泥の差である。



 これは自慢ではないが、と前置きするのは僕は苦手で、これは自慢だと明言するのだが、僕は大学1年の時に受験したTOEICで910点を叩き出している。そしてその点数はどうやら僕の(当初の)学年では断トツらしい。そんな僕の大学には、5年生だか6年生だかで希望者のうち英語力と成績で選抜された若干名がアメリカの大学に留学できる制度があるのだが、僕はその点数故に留学の有力候補に挙がっている、という根も葉もない噂が立ち、自分の耳にまで入ってきたことがある。こういうことは、困惑させられつつも悪い気もしないものである。もちろん、1年間の休学扱いになってまで留学するつもりなど僕にはさらさらなく、仮にその気になってしまったとしても、現地での1年間の生活費が約1万ドルという話では行きようがないのだが。結局のところ、専門科目が始まる頃には、英語力以前に成績がダメらしいというのがクラスメイト達の知るところとなり、噂は自然消滅していった。



 留学と聞いてあと思い出すのは、NOVAの駅前留学であるが、この話は、それだけ。僕と同世代なら、NOVAうさぎのCMをよく覚えているだろう。あるいは、もう少しだけ上の世代の方が通じるだろうが、考える人のCM。

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4歳だかの僕にとっては、このCMは妙に怖く、それでも何か引き込まれるものがあった。怖さの正体は、おそらく、NOVAの何たるかを知らなかったことと、薄暗い雰囲気。引き込まれる魔力の正体は、おそらく、考える人のコミカルさと、覚えやすく口ずさみたくなるフレーズ。実際、「NOVAしよっかやめよっか考え中!」と、全く考えもせずに口ずさんでいたものである。



 以上、今回は留学について書いてみるつもりだったが、その経験はおろか海外渡航経験もなく、そもそもパスポートすら持っていない僕の引き出しというのは所詮この程度なのだと痛感させられる結果となった。「留学すると視野が広がり引き出しが増える」とよく聞くが、留学でブログのネタが増えるのであれば、急いでパスポートを作りに行かねばなるまい。



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